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SIGHTRON
CBP/IR PRO/QBP フィルター

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Comet BP フィルター



Comet BP フィルター
(コメットバンドパス フィルター)


天体の発する主要な4輝線であるHα, Hβ, OIII, SII付近の波長域を透過させ、更に彗星の核や尾のCN, C2, C3付近の輝線も透過し、それ以外の波長域をカットする干渉フィルターです。

製品特長

  • ● 彗星の輝線を透過
    天体の発する主要な4輝線であるHα, Hβ, OIII, SII付近の波長域を透過させ、更に彗星の核や尾のCN, C2, C3付近の輝線も透過し、それ以外の波長域をカットすることで、光害地でも彗星や星雲を浮かび上がらせます。
  • ●安心の国産品質、合成石英ガラス採用
    高精度に研磨された合成石英ガラス基盤に、日本の大手蒸着メーカーによるIAD(イオン・アシスト・デポジション)コーティングにより多層膜を両面に蒸着。膜面は高い密度、均質性、安定性を誇ります。
  • ●汎用性の高い48mm/52mm径
    汎用性の高いフィルター・スレッド径48㎜と52mmをご用意しました。市販の多くの望遠鏡でお使いいただけます。
  • ●彗星の他にも、青い星や青い反射星雲などの色表現に優れたフィルターです。
  • ●連続したスペクトルで発光する銀河や星団の場合、4輝線のみを透過するQuad BP フィルターと比較して、快調豊かで自然な色表現が可能となるのも特徴です。

作例写真


Sky-Watcher BKP130OTAW F5コマコレクター / ISO3200 180s /24枚スタック
撮影:シュミットスタッフ

15秒×175枚=43分
15秒×371枚=77分
【共通撮影データ】
撮影地:東京都八王子市
撮影日時:2020年10月24日夜@23時40分頃~26時頃
光学系:ミード20cmシュミカセ、2080 LX5、FL 2000mm/F10、15秒
カメラ:Canon 6D (ノーマル機)
魚見様撮影

【撮影者コメント】
久しぶりに、八王子の自宅南側ベランダから20cmシュミカセで、彗星を写しました。 また、眼視でも、ぼ~~と見えました。7~8等級の感じですかね。結構明るいです。
今回は、5月に手にした「CBPフィルター(Comet Band Pass Filter)」の比較も行ってみました。
1枚目(左)がCBP無(15秒×175枚=43分)
2枚目(右)がCBP有(15秒×371枚=77分)
CBP有無で星の試写を行ったところ、CBPを付けたときは約1段ぶん背景の明るさを押さえられるような印象です。同じような恒星の露出になるイメージで露出差をつけてみました。

「CBPフィルター」の効果&効能ですが、間違いなく下記①②は言えるかなと思います。
①彗星のスペクトル(C2/C3/CN)を通しながら、②光害地区からの光害カットの効果が明確に分かります。特に400nm近辺のCN/C3を取り込めるので、彗星に対してはこのCBPが間違いなく有効だと思います。

尚、余談ですが、天体撮影用改造のカメラの中には415nm以下の波長をカットする仕様のものもあるため、彗星を写すときはノーマルやフィルターレス改造のカメラを使うとより効果的だと思います。





Quad BP フィルター II


Quad BP フィルター II
(クアッド バンドパス フィルター)


天体の発する主要な4輝線であるHα, Hβ, OIII, SII付近の波長域を透過させ、それ以外の波長域をカットする干渉フィルターです。

主要4輝線付近以外の波長域をカットしていますので、強力な光害カット効果が期待できます。デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラを使用した都市部での星雲撮影に最適です。

製品特長

  • ● 4輝線透過型
    天体の発する主要4輝線(Hα,Hβ,OIII,SII)付近の波長域を中心に透過させ、それ以外の波長域をカットすることで、光害地でも星雲を浮かび上がらせます。
  • ●安心の国産品質
    高精度に研磨されたガラス基盤に、日本の大手蒸着メーカーによるIAD(イオン・アシスト・デポジション)コーティングにより多層膜を両面に蒸着。膜面は高い密度、均質性、安定性を誇ります。
  • ●48㎜径・52㎜径・アメリカンサイズ
    汎用性の高いフィルター・スレッド径を取り揃えておりますので、多くの望遠鏡でお使いいただけます。
  • ●ガラス材質を合成石英ガラスに変更しQuad BPフィルターIIとなりました。特性は従来どおりです。

作例写真


2018/11/15
Sky-Watcher Espri100ED Pro Quintuplet (f=500mm F5) + EOS6D (HKIR)
ISO6400 30sec 121コマ 総露出時間約1時間
ダーク、フラット、フラットダーク、バイアス併用
D=50mm f=200mmガイド鏡 + QHY5L-II
ステラショット ディザリングマルチスターガイド
CGEM赤道儀


2018/11/22 月齢15
Sky-Watcher Espri100ED Pro Quintuplet (f=500mm F5) + EOS6D (HKIR)
ISO4000 20sec 233コマ 総露出時間約1時間23分
ダーク、フラット、フラットダーク、バイアス併用
D=50mm f=200mmガイド鏡 + QHY5L-II
ステラショット ディザリングマルチスターガイド
GPD (SynScan改)赤道儀






Comet BPフィルターとQuad BPフィルターの違い


Sky-Watcher BKP130OTAW F5コマコレクター / ISO3200 180s /ホワイトバランス、露出補正あり


光害カット能力に関してはQuad BPフィルターII が優れていますが、Comet BPフィルターはより自然な色表現を得意とします。
連続したスペクトルで発光する銀河や星団、反射星雲など、自然な色表現が求められる対象には特におすすめです。

特に光害の厳しい都市部での撮影や、輝線星雲の撮影にはQuad BPフィルターII、
彗星、銀河の撮影にはComet BPフィルターといった使い分けがおすすめです。

IR PROフィルターシリーズ


IR PROフィルターシリーズ


「IR640 PROフィルター」,「IR720 PROフィルター」,「IR800 PROフィルター」はそれぞれ640nm,720nm,800nm以上の近赤外線を透過させるIRパスフィルターです。
可視光をカットし近赤外線を透過させますので、Hα領域の撮影や惑星撮像時にL画像の代わりに使用することで惑星表面の模様を強調して捉えることができます。

製品特長

  • ● 高いコントラストとシャープな画像
    可視光をカットして近赤外線のみ透過させますので、コントラストが高く、シーイングの影響を軽減したシャープな画像を捉えることを期待できます。
  • ●安心の国産品質。合成石英ガラス採用
    基板には合成石英ガラスを採用。通常使用する光学ガラスより強度があり、耐熱性が優れているため、コーティング時の歪みが通常より更に小さく、蒸着の安定性と面精度に優れます。高倍率い倍率での惑星撮影時でもフィルターによる像の悪化を抑えます。日本の大手蒸着メーカーによる安心の日本製。
  • ●汎用性の高いアメリカンサイズ
    サイズはZWOやQHYなどのCMOSカメラでの撮影に便利なアメリカンサイズ。

作例写真

M51 5sec x 132枚
M63 5sec x 122枚
M64 5sec x 114枚
NGC4565 5sec x 142枚
東京23区内から撮影した銀河 
撮影:高木様

「使用機材は130mm F5ニュートン,サイトロン IR640 PRO,0.25" 0.5x レデューサ, QHY5III462C。 ポイントはIR640と高い赤外感度のIMX462による赤~近赤外撮影。超光害地ではCLS等のよく知られた光害フィルタ以上の効果があります。架台はAZ-GTiを赤道儀モードにしたもの。 北極星が見えないベランダで極軸があっていない状態で2点アライメント、自動追尾のみ。オートガイドはなし。 スタックはSharpCapProのLiveStack (Dark補正あり)。」






※製品仕様は改良などにより予告なく変更する場合があります。
※記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。